Pioneers
先駆者インタビュー
- Pioneer (01)
- グローバル技術開発統括本部 技術開発本部
ソフト開発統括グループ 車載システム開発部 4課 - 山河 謙人
親になったとき、
子どもが自慢できる存在でありたい。
だから、まだ見ぬプロダクトを生みたい。
あらゆる自動車に、最高のWi-Fi環境がある世界へ
現在はカーナビの開発を担当しています。一口にカーナビの開発と言ってもいろんな仕事があり、例えばカーナビのディスプレイに映るナビゲーション画面などはアプリ開発になりますし、そのアプリを稼働させるための基礎システムやGPSなどを管理するような開発もあります。私が担当しているのは基礎システムの中にある「Wi-Fi」に関する先行開発です。
皆さん、車内のWi-Fi環境に満足されていますか? 正直言うと、まだまだですよね。ほとんどの方は、契約しているキャリアの電波で音楽や動画を視聴していると思います。それがもし、あらゆる車内に当たり前のように爆速Wi-Fiがあったら最高だと思いませんか?
それはユーザーに上質なエンタテインメントを届けるだけではなく、ドライバーの安全運転をサポートするという点でもメリットがあるんです。たとえばリアルタイム天気予報。都心では天気が安定していますが、山岳部などはコロコロと天気が変わります。しかし最新情報をいち早くキャッチできれば、安全な道を選択できるようナビゲーションに活かすことができますし、渋滞情報の更新頻度を上げることにもつながります。
Wi-Fiがもたらす幅広い可能性をカーナビに搭載したい。その実現のために私たちのチームは日々奮闘しています。
環境を変え、いずれ必要となる知識を蓄えることも挑戦のひとつ
新しい知識を身につけ、失敗や成功も含めて、色んな経験を積み重ねなければならないと思っています。実際、私の挑戦は、環境を変えることから始まりました。
入社して最初の仕事は、カーナビやスピーカーを車の部品として自動車メーカーに供給するOEMモデルに関する業務を担当しました。入社3年目からはカー量販店などで販売している市販モデル「楽ナビ」の開発へ。しかも、まさかのプロジェクトリーダー(以下、PL)に抜擢されました。会社説明会や座談会で、パイオニアは若手に仕事を任せるとは聞いていましたが、3年目でリーダーになるとは思わず、かなり驚きましたし、正直焦りました。しかしそれはチャンスでもありました。まわりの上司や先輩方は優しいですし、サポートも手厚い。それならば“自分がどこまで成長できるかやってみるか!”と、胸を借りるつもりでPL職に挑戦しました。技術や知識だけでなく、メンバーを取りまとめるリーダーシップを学ぶことができ、若いうちからこの景色を見ることができたのは、本当に良い経験だったと思います。
挑戦するかしないかは自分次第。環境はたしかにある
しかし、PL職を経験したことで、自分自身の圧倒的な知識不足を痛感しました。特にソフト開発業務にはまったくついていけず悔しい思いをしていたので、一旦PL職を離れ、開発部へ異動して、知識と経験を習得したいと上司に相談しました。そうして異動した先が、現在のWi-Fi先行開発チームとなります。ですから、今は修行の日々です。いずれPL職に戻った時、今の経験がどう活かせるかを想像しながら、Wi-Fiの学習だけでなく、今の仕事に直接役立つわけではない「AI」や「AWS」なども幅広く学んでいます。
就職活動中の皆さんが、私と同じように“新しいことに挑戦したい!”と考えているなら、ぜひパイオニアを一つの選択肢としてみてください。ここには情熱をもった人達と挑戦できる環境があります。創業約80年の歴史は伊達じゃありません。そして、同期たちとの距離がとても近いという魅力もお伝えしておきます。他社を経験していないので比較はできませんが、同じマインドをもった同世代の仲間が、共に頑張っているので刺激をもらえます。ですから次なる挑戦者は大歓迎です。いっしょに、新しいものをつくりましょう。
MY DREAM
自分のためであり、パイオニアのためでもある、ひとつの夢があります
いずれ親になったとき、子供に胸を張って携わったプロダクトを見せられる。そんな日がやってくるかまだ分かりませんが、それが人生の大きな目標です。メーカーに入社したからには、優れたプロダクトを生みだしたい。欲を言えば、まだ見ぬ新しいプロダクトであれば最高です。まだ音響メーカーのイメージを持っている方が多いと思いますが「パイオニアといえばカーナビだよね」と言われるような、そんなきっかけとなるプロダクトに関わることが私の夢です。